日積とは
日積地区は山口県東南部、柳井市にあります。
由宇川上流に位置し、銭壺山・琴石山・三ヶ岳に囲まれた自然豊かな山間の集落です。
春には色とりどりの花が咲き、夏にはぶどうがたわわに実る。
秋には黄金色の稲穂が揺らぎ、冬には人の温かさが沁みる。
日積は訪れた人を笑顔にする桃源郷です。
日積の歴史
由宇川上流に位置する日積地区には縄文期の遺物が出土し、古代より人々の暮らしがありました。
「日積」の地名が歴史に登場するのは鎌倉時代から。後の守護大名・大内氏の所領でした。その地名は、「日積ハ 日月ノ村ト云 日ヲ積ンデ月トナル」という古語によることが、『玖珂郡志』に記されています。また、月末(日積)になると市(日積の市)が立つことから、そう呼ばれるようになったとも伝わります。
自然に恵まれた日積は、古くから良質な米の産地としてしられてきました。江戸期には厳しい年貢に抗い、岩国領最大の百姓一揆の発端にもなっています。
明治期、日積村は約4,500の人口を有していました。昭和29年(1954)、柳井市と合併した時には4,000人余り。現在では1,400人弱に減少し、過疎化が進行しています。
昭和34年(1959)、日積市原地区の高台にぶどうの樹が植えられると、地区はぶどう山地に発展。昭和46年(1971)からは観光農園が営業を開始し、美味しい日積のぶどうを求めてたくさんの来客で賑わうようになりました。
平成13年(2001)からは、農事組合法人ファーマー日積、平成16年(2004)には農事組合法人あいさいの里が設立され、おいしい米づくりと野菜が栽培されています。
平成25年(2013)には都市農村交流施設・ふれあいどころ437がオープン。地元の新鮮な産品の販売所と農家レストランが賑わいを創出しています。
さらに最近では、日積の自然と人々の温かさに惹かれて、都会からの移住が増えてきました。これにより、陶芸の窯元やカフェがお目見えしました。
月末(日積)は市で賑わった。そんな日積が蘇ろうとしています。
日積へのアクセス
- 山陽自動車道
- 玖珂I.Cより国道437号を通って、車で約17分(約15km)
- JR山陽新幹線
- 新岩国駅より車で約45分(約30km)
- JR山陽本線
- 大畠駅より国道437号を通って、車で約10分(約8km)
- 柳井駅より県道149号を通って、車で約15分(約12km)
- 飛行機
- 岩国錦帯橋空港→JR岩国駅まで、バスで約10分
- JR岩国駅→JR大畠駅まで、電車で約25分