立春

◎【立春】2019年2月4日~2月18日。
【鬼は外、福は内】と大きなかけ声とともに豆を撒く節分。節分は文字通り【季節の分かれ目】を意味し、邪気が入りやすい時期と考えられていました。そこで豆を撒いて邪気を払い、新しい季節に備えたのです。2月4日は【立春】で、暦の上では春を迎えます。立春は、二十四節気の始まりであると同時に、新年のスタートの指標ともなっていました。旧暦の1月1日は、立春に近い新月の日と決まっていたからです。
一年で最も冷え込む2月ですが、【春告草】の別名を持つウメは甘い香りを放ち、美しい花を咲かせはじめます。【春告魚】はニシンのこと。昭和中期に数を減らしましたが、春になると北海道に押し寄せ、またニシンの卵はカズノコとして重宝されました。そして【春告鳥】といえばウグイス。【ホーホーケキョ】の鳴き声が聞こえ始めたら、春のはじまりです。春は東からやってくる、と昔は考えられていました。北風のかわりに東から風が吹いてきたら、暖かくなる兆しかもしれません。(日本経済新聞20190203)。