日積八朔大踊り

8月26日日積八朔大踊りが行われました。音頭に合わせて打つ子どもたちの大鼓が、ふるさとの歴史ある祭りを盛り上げてくれています。

駐車場から会場まで続く竹の灯りで飾った階段は、幻想的なふんい気に包まれていました。日積ならでのすばらしい企画です。多くの親子連れが上り下りする姿が見られました。。

この大踊りは、毎年9月1日直前の土曜日に大帯姫八幡宮の境内で開催される柳井地方最後の盆踊りです。200年近くの伝統があります。見どころは、山口県内最大のやぐらです。

Г日本人よ故郷をなくしてどこへいくのですか」

わたしたち日本人は、古代から自然との共生を大切にしてきました。自然をさまざまな形で神として敬い、祭りをおこない、習俗を継承し、共同体をつくってきました。そしてその中で豊かな情感、繊細な美意識、優しいもてなしの心などを育んできました。農村や山村、漁村それはまさしく日本の原風景、日本人の心の原点なのです。このかけがえのない「ふるさと」がいま危機に直面しています。過疎化、少子高齢化が一段と進み集落の賑いは消えました。地域の祭りや伝統芸能も失われようとしています。そして、農林水産業の衰退や地域経済の低迷といった厳しい状況にも好転のきざしは見えない・・・。地方は元気になるどころか逆に活力を失っています。

農山漁村は、水源の国として、豊かな実りの場として、漁の恵みの受け手として、自然と折り合う技や知恵を畜えながら無数のいのちを育み、美しいふるさとの山河を必死に守り続けています。そしていまや新しい暮らし方となりわい創出の無台にもなっています。私たちの生活を支えているのが、これらの地域なのです。いまこそ、農山漁村の持つかけがえのない価値をあらためて認識し、後世に引き継いでいかなければなりません。Гふるさとを失うことは“日本”を失うこと。日本人のアイデンティティーを永遠に失うこと。」全国町村会2009,11,18中国新聞より。