笠地蔵・窓石

【音声読み上げ】


柳井市日積6613番地3

この地蔵様は、玖珂から大畠へ抜ける往還の、ちょうど峠道に建立されています。
銘によると、
右側面:元文六年三月十四日(1741年)
正面:摂引法界(しょういんほうかい)
左側面:講中
と刻まれています。
何かの想いが、郷中の人々に結集して、安心立命を願って、建立されたものでしょう。
露座では、お気の毒だろうと、笠をかむせた、先人たちのあたたかい心情が伺えます。

『玖珂郡志』に掲載されている窓石の図(岩国徴古館蔵)
『玖珂郡志』に掲載されている窓石の図(岩国徴古館蔵)
窓石
窓石

また、窓石原の地名となったと考えられる、半窓の石が残っています。
昔、山伏が首を差し込んだが、抜けなくなったので、打ち砕いた石だそうです。
割れた半分の石はどうなったのでしょう。

玖珂郡志

この峠から郵便局の裏までは、玖珂から伊陸、日積を経由して大畠を結ぶ往還がそのままの形で残っています。

享保増補村記附図(岩国徴古館蔵)
享保増補村記附図(岩国徴古館蔵)

笠地蔵の大修理

平成3年(1991年)9月、台風19号の来襲により暴風が吹き荒れ、笠地蔵は、隣の大師堂とともに大きな被害を受けました。
同年11月23日に、地域総出で笠地蔵と大師堂の修復に取り組みました。
そして、同年12月1日に供養が行われました。

胴体部分の据付
胴体部分の据付
灯籠の修復
灯籠の修復
頭部の据付
頭部の据付
笠の取付
笠の取付
修復完了
修復完了
大師堂の組立
大師堂の組立
修復の終わった笠地蔵と大師堂
修復の終わった笠地蔵と大師堂
笠地蔵の前で供養が行われた
笠地蔵の前で供養が行われた

笠地蔵・窓石までの道案内

笠地蔵・窓石までの道案内

(ふれあいどころ437から約3.7km)

【1】ふれあいどころ437の出口から左折。

1車線、約100m

【2】横断歩道のある交差点を右折し、国道437号玖珂方面へ。

2車線、約300m

【3】押ボタン式信号と明教寺のある交差点を左折。

2車線、約800m

【4】突き当たりを左折し、県道151号を大畠方面へ南下する。

2車線、約1.1km

【5】日積小学校が見えたところで左折する。

2車線、約900m

【6】県道151号の幅が狭くなる所で右折する。

1車線、約300m

【7】日積郵便局とカーブミラー1つを過ぎ、左斜めに上る坂に入る。

1車線(幅員狭小)、約50m

【8】左折する。

1車線(幅員狭小)、約100m

【9】左手に笠地蔵・窓石が見えてくる。


※【7】から先の道は狭いため、【7】の手前のスペースに停めて徒歩をおすすめします。