二十四節気「処暑」
2019年8月23日~9月7日→日本ではまとまった連休となることが多いお盆。実家でお墓参りをしたという方もいれば、旅行へ出かけたという方もいたでしょう。気が滅入る暑さも、あと少し、8月23日からはじまる二十四節気の「処暑」には、「暑」さが「止(処)まる」という意味があります。また、処暑の間には「天地始粛〈てんちはじめてさむし〉」という七十二候があり、「粛」にもしずまる、弱まるという意味が含まれています。秋雨前線などの影響で、朝晩が少し冷え込むようになってくる時期です。
生き物は敏感にこの気温差を感じ取るようです。スズムシやコオロギは涼やかな声で鳴きはじめます。トンボは気温が下がると、オスのみが赤く色づいてきて、童謡にあるような赤トンボへと姿を変えます。トンボとともに秋の田園風景を生み出しているのは、黄金色に輝く稲穂。頭をたれた稲穂が実るのも、処暑の頃からです。とはいえ、昼間はまだまだ暑さが続きます。くずきりやかき氷を食べたり、打ち水をしたり。残暑を乗り切る工夫を楽しみましょう。(読売新聞全面広告より)。