百花繚乱
【万葉集】
【東の野に炎(かげろひ)の立つ見えて かへり見すれば月傾きぬ】柿本人麻呂。
【銀(くろがね)も金(くがね)も玉も何せむに 勝れる宝子にしかめやも】山上憶良。
【古今和歌集】
【人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞむかしの香ににほひける】紀 貫之。
【秋きぬと目にはさやかにみねども 風の音にぞおどろかれぬる】藤原 敏行。
【新古今和歌集】
【駒とめて袖うちはらふかげもなし 佐野のわたりの雪の夕暮れ】藤原 定家。
【道の辺に清水流るる柳かげ しばしとてこそ立ちどまりつれ】西行 法師。
【俳句】
【春風や闘志いだきて丘に立つ】高浜虚子。
【いくたびも雪の深さを尋ねけり】正岡子規
【分け入っても分け入っても青い山】山頭火