4月の老人給食

若葉の緑が目にしみる好季節となりました。久し振りの老人給食です。本日のメニューのメインは手作りの桜もち。日積が誇る桜もち作りの名人、おふたりが特別に参加してくださいました。(そのうちのおひとりは90才!)ほんのりと桜色に染まったもち米に包むあんはきっちりと20g。
【こうやって何年も作ってきましたよ。】この一言がずしりと胸にひびきました。

いち押しのメニューは、おからサラダ。とても簡単なのでご紹介します。
1 おからはレンジでチン。
2 あら熱が取れたら、らっきょう酢をかける。
3 きゅうり、人参を細かく切り、コーンと干しぶどうを入れる。
4 マヨネーズとお砂糖少々を入れ、混ぜる。

おからは【卯の花】とも言いますね。【卯の花】の小さな花が集まっている様子がおからに似ているためだとか。【卯の花】は初夏に咲く花。付けられた別名は情緒に富んでいて、名前を聞くだけで季節や情景が思い浮びます。和食の奥深さの一端を感じます。

【ちょっといい話】
(その1)
お弁当を届けた時、【今日は桜もちがありますよ】と告げたら、【まあ! 嬉しい。今日は私の誕生日なんですよ。一人で、桜もちでお祝いします。】
(その2)
【今日は、結婚記念日なんよ。さっきもお父さんにまだお迎えには来んの?と聞いたら、お前はまだ早いぞって。いい人でもできたんかねぇ。】(92才)

こういう会話もお弁当を届ける楽しみとなっています。