中院遺跡

中院遺跡は、今から約2000年前の弥生時代中期後半の村落をはじめ、古墳時代中期の村落、平安時代から室町時代の村落や墓地からなる重複遺跡です。この遺跡は、今から数十万年前の洪積世時代につくられた洪積台地の広さ約20,000平方mに、1500年にわたって人々が営んだ村の跡です。
平成14年の夏から秋にかけて発掘されました。

[主な遺構と遺物]
[弥生時代]→ 入口施設をもつ直径約7mの壁立式円形竪穴住居跡2軒。分銅形土製品(首長の祭祀用)・甕・壷・鉢・椀・石器。掘立柱建物12棟から弥生土器(甕・壷・石斧など)。断面V字形の溝から多数の弥生土器(甕・壷・鉢・高坏・打製石鏃・叩き石など)

[古墳時代]→ 方形竪穴住居跡2棟から土師器(甕・椀・高坏)、須恵器(坏)、砥石出土。

[平安時代~室町時代]→ 掘立柱建物跡25棟から土師器・瓦質土器鍋・備前系陶器擂鉢・管状土錘・石臼・法筺印塔の笠を出土。土葬墓1基から漆塗木製品・土師器の台付皿を出土。土坑22基から土師器や瓦質土器の破片を出土。

中院遺跡
中院遺跡
中院遺跡